一歩目DX 事例報告会
DXってよく耳にするけど、何をしたらよいのか分からない。
そんな声から始まった伴走支援事業『一歩目DX』。
4ヶ月間のDX伴走支援を終了し、令和4年3月18日に『一歩目DX 事例報告会』を開催しました!
今回の『一歩目DX 事例報告会』では、名乗りを上げた3社が4カ月間チャレンジしたDX事例について、ディスカッション形式で深堀りしました。
「良かったこと、悪かったことはなにですか?」
「一歩目DX後の変化はありましたか?」
「自社のみでDXを進めるために必要なことは何ですか?」
など、試行錯誤談を包み隠さず語っていただきました。
まずは簡単に、報告をしていただいた3社の事例を紹介します。
<伴走企業のご紹介>
1.株式会社岩井事務機 さま
◆事業概要
事務機器の販売業とゆめタウン東広島店にある小売店「プロ文具イワイ」の運営を行う。
◆DX実施内容
アイテム数の多さから、欲しいものが見つからず諦めて帰ってしまうお客様に対し、
呼び出しボタンを設置して、お客様の困りごとの可視化に挑戦。
また、今回の経験を基に他社のDXをフォローする目的でDX推進サポート部の設立も行った。
DX推進サポート部のニュースレター
2.西條商事株式会社 さま
◆事業概要
スーパーマーケット「ショージ」、カレンズ(衣料品)、移動スーパー「とくし丸」などの小売店の運営を行う。
◆DX実施内容
農家さんが店舗へ野菜を直接持ち込む「地産地消コーナー」にカメラを設置し、在庫の状況をLINEで定期的に通知する仕組みを導入。
その結果、参加農家さんの売上が昨年対比で向上した。
3.大洋印刷株式会社 さま
◆事業概要
パッケージ印刷(紙箱・ラベル・包装紙)を主力とした紙器印刷加工業。東広島市の自社工場で厚紙へのオフセット印刷、型抜き、箔押し、自動製函などを行う。
◆DX実施内容
一般顧客向けのネット通販を開始し、A5リフィル(1枚ずつ追加できるシステム手帳用の)専門店を開始。「ニッチな市場×自社の強み」で他社と競争しない売上をねらう。
<Q&A>
今回は、ディスカッション形式で報告会を行いました。一部Q&Aの形で紹介します。
Q良かったことは何ですか?
・社員と一緒にお客様について話す時間が増えた。(岩井事務機様)
・参加した農家さんの売り上げが右肩上がりでみるみる伸びた。(西條商事様)
・ニッチにこだわって取り組み始めた瞬間に注文がポンポン入った。(大洋印刷様)
Q悪かったことは何ですか?
・悪かったことはないが、DX=デジタルというイメージが強く、難しく考えすぎていた。(岩井事務機様)
・特にないが、しいて言うならもっと多くの農家を巻き込んで実施したかった。(西條商事様)
・担当一人でやってしまったこと。(大洋印刷様)
Q一歩目DX後の変化はありましたか?
・商品が売れたときに社員からの協力が得られるようになった。(大洋印刷様)
・店長、青果担当者、農家の方のコミュニケーションが増えお互いを知れたた。(西條商事様)
・スタッフみんながお客様の課題を意識するようになった。(岩井事務機様)
Q自社のみでDXを進めるために必要なことは何ですか?
・社内、社外に問わず専門人材の力を借りることが重要。(西條商事様)
・一人一人の意見を無視せず尊重して仕組みづくりをすることが大事。(岩井事務機様)
・仲間づくり。自社に限らず仲間と一緒に進めることが大事。(大洋印刷様)
Q東広島市内でDXへ取り組む会社へアドバイスはありますか?
・正解はないので、目指す目標へ向かい、仲間を作り情報を沢山シェアすることで問題解決へ繋げていくことが重要。(大洋印刷様)
・あるものを活かして課題に向き合い、仲間で解決していく場を作ること。(西條商事様)
・一人一人の意見を無視せず尊重して仕組みづくりをすることが大事。(岩井事務機様)
三者三様の事例ではありますが、みなさま共通していることは、「正解はない」、「仲間を巻き込む」、「小さいことから始める」といった、本当に小さなことの積み重ねでした。
DXの本質は、「課題を捉えて解決する」ことであり、DX自体は経緯でしかないということですね。
今回の成功事例が東広島のDX化の底上げにつながっていけば幸いです。
<動画配信>
ミライノ+公式YouTubeチャンネルでも当日の様子を配信していますので是非ご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UCSPBlmevnqkYmy37fHqkNzA