今夜は哲学カフェ!世界を変える言葉の魔法3ルール
哲学者は様々な視点から疑うのが仕事ですから!
百目のジャケットに身を包んだこの日のゲストは、”難しく融通が効かない”と思われがちな哲学を”分かりやすく使える武器”として普及されている哲学界のゲームチェンジャー/NHK Eテレ「世界の哲学者に人生相談」でお馴染みの人気哲学者、小川仁志先生です!
さて、今夜は哲学カフェ!創造的な対話を一緒に作り上げるため、みなさんを魔法にかける3つの言葉を唱えます!
1) 誰にでも分かる言葉を使う
2) 全否定しない
3) 人の話をよく聞く
守るべきルールはこれだけです!「誰にでも…」ん、なんと会場には3歳のお子さんも!今日の哲学カフェはハードルが高そうです(笑)。
取り上げるテーマは「酒とは何か」。酒祭り迫るこの季節にぴったりのお題、さぁ始めましょう。※LIVEなのでここでは雰囲気だけ味わってくださいね!
小川:「まず聞きしたいのですが、お酒の定義ってなんでしょうね。」
参加者:「楽しい気持ちになる! コミュニケーションツール! 気持ちを和らげる! 食欲増進! 祈りを捧げる! 祝う!…」
小川:「お酒って薬にも毒にもなる二面性がありますよね…これってどう捉えればいいのでしょか。みなさん、お酒を良いものにしようと頑張っている(笑)。この感情は何処からくるのでしょうか?」
《辞書で「お酒」を引くと「酩酊する」とあり…》
小川:「酩酊=すなわち感覚が麻痺する…現実と非現実、日常と非日常、そんな境界の橋渡しという役目もありますかね。」
参加者:「手っ取り早くね!」
小川:「出ました!名言!手っ取り早く!(笑)」「普段、表には出てはいけないもの、いわばB面の世界。コーヒーがA面でお酒がB面。」
参加者:「B面があるからA面が引き立つ訳ですよね!」
小川:「タバコや(海外における)合法薬物のようなものとは何が違うのでしょうか。」
小川:「あっ、『乾杯‼』がありませんね。」
参加者:「初めての人とでも乾杯できる! 打ち解ける合言葉!…」
小川:「一瞬で別の場所にいける”どこでもドア”のようですね!」
参加者の発言をポジティブに拾い上げながら対話はどんどん深まります。
・個人の人生を豊かにするのなら社会にとっての潤滑油でもあるのではないか…
・そうであれば(酒を飲まない日中は)嘘という名の現実を生きているのか…
・飲む/飲まないではなく中道の道はないのか…
・ほろ酔い社会、面白いですね!よりクリエイティブになれそうですw
・お酒との付き合い方、変えていけそうですね。頭がよくなるお酒、噛むお酒、酔わないお酒、コロナに効くお酒…こんな新製品もあり⁉
疑って視点を変えた後、最後は再構成です。酒とは何か、言葉を紡ぎます!
参加者:「A面とB面の潤滑油!」
参加者:「一日の喜怒哀楽を流し込むギシュ(酒)キ(儀式)!」
小川:「うまい!完敗⁉です、笑。」
みなさんもぜひ自分なりの答えを言葉にしてみてください。
あっという間の1時間半、いかがでしたでしょうか。
哲学カフェ=人の視点を取り入れて考える場
なんですね。討論でも議論でもない芳醇な思考のひと時、秋の夜長にみなさんも続きを考えてみてください、ぜひ一杯飲みながらw
3回シリーズも今日が最終回、みなさんを言葉の魔法にかけるというノリでハロウィン姿で登場した3人、最後はやはりこの決め台詞です!
「あなたの人生に哲学を送ります!」
小川先生とミライノ+のコラボレーションは続きます!
また会いましょう‼