【円陣プレイヤー紹介記事】品川優毅さん
【円陣プレイヤー紹介記事】 社会課題解決への熱い想い 円陣プレーヤー 品川優毅さん
【円陣プロジェクト名】
高齢になっても、障がいがあっても、身寄りがなくても、お金に余裕がなくても
~地域で安心して生活できるセーフティネットALLライフサポート事業~
【プロジェクト概要】
身寄りのない方向けライフサポートを、低所得者でも利用可能な料金で事業化する為、医療・福祉専門職と連携し少しずつサポートし合い専門性を地域に還元する団体を設立し、市民が安心して暮らしていける環境を創りたい。
品川優毅さん 長崎県出身。 鹿屋体育大学時代は柔道部。現在は、東広島市で総合コンサルタント業に従事。
【品川さんがこの社会課題に出会った瞬間、それは、1枚の写真から】
エピソード ~1枚の写真~
雑然とした部屋の一角、一目でわかるほど片付いている机の上にその写真はありました。
数十年は経過している色褪せた写真には、祝福されている女性と、その両親。
単身者アパートで最後の時を迎えた男性の、父親としての晴れ姿がありました。
男性は晩年、家族との関係が悪くなったことで身寄りがなくなり、生活保護と後見人の支援を受けていました。
葬儀の手配も後見人が行い、一人で旅立つ葬儀になるはずが、部屋の片付けで見つけた「1枚の写真」が「家族の絆」を
つなぎとめました。
「死んでも連絡するな」と言われていた家族に「1枚の写真」が大切に手元に置かれていた事を伝えると、
葬儀に駆け付け、涙を流し、時に「1枚の写真」の思い出話に花を咲かせ、家族として男性を見送られました。
もっと早く「1枚の写真」を家族に届けられていたなら、という後悔の念。
【品川さんが円陣で叶えたいこと、市民の皆さんにお伝えしたいこと】
私たちは、 NPO法人 CLEAR (令和6年度 法人設立中) の法人設立を目指しています。
NPO法人 CLEARとは…
低所得者も利用できる料金で「居住支援・身元保証・生活支援・法人後見・死後事務」のサポートが一体的に受けられる新方式支援「ALLライフサポート事業」の提供を可能とするために、主に東広島市内で活躍する、医療・福祉・司法専門職と東広島市の市民・地元企業が連携し、革新的な支援を提供するNPO法人として、誕生する予定です。
CLEARという名前に込めた2つの想いとは…
~社会課題が解消すること~
今ある未解決の社会課題を解消(CLEAR)していくこと
~見通しが晴れわたること~
現状の課題をCLEARすることは、目的ではなく通過点であり、
課題がCLEARされることによって、対象者の未来の見通しが鮮やかになること
【円陣サポーターの皆さんにご協力いただきたいこと】
少子高齢化が進む中、東広島のみならず、身寄りがなくなってしまう高齢者、生活困窮者の方々が急増しています。
この先の遠くない未来、そんな現実に直面する自分たちは果たしてどうなっていくのでしょうか。
誰もが最後まで「自分らしい」生き方が出来るよう、その人の人生に寄り添う「家」と「家族」を共に再構築して
いきたい。
そのために必要な「ライフサポート事業」の実現への支援をお願いします。
この円陣期間で私たちが目指す事業内容を皆さんに少しでも伝えることができ、皆さんがライフサポーターとして
身寄りのない方や困った方に寄り添い、手助けをしてくれる存在となっていただけたらと嬉しいです。
【未来に向けてこんな社会を目指したい】
この社会課題は、誰かが絶対にやらなきゃならない事業です。
それが、当たり前に、なっている社会を目指したい。
誰かをひとりにしないことは自分をひとりにしないことにつながります。
身寄りがない方が、安心して暮らしていけるそんな社会が東広島にある、そんな団体にしていきたいんです。
編集後記
NPOを設立申請する過程で、このプロジェクトの始まりが飲み会仲間からだったことや、その飲み会仲間が
飲み会を重ねるに連れ、結束していった様を聴かせていただきました。
そして、身寄りがない方のライフサポートは、おっしゃるように誰かがやらなければならない難しい社会課題だと
思います。
人が亡くなる時には、その人なりの物語がある、だから、しっかりお見送りをしてあげたい…。
そう品川さんがおっしゃっていたのが印象的でした。
品川さんは長崎県壱岐市出身、私も同じく九州出身です。情にもろく、情に厚い、お互いわかりあえるところから
始まった取材はとても和やかなものでした。
また、品川さんが円陣にかける想いに秘めた「人への優しさ」を感じる取材となりました。
当たり前に他人を思いやれる社会、それを東広島市から全国に向けて発信できるといいですね。
素敵なお話しの時間をありがとうございました。
(取材:黒河 京子)