ひがしひろしま創業塾2023~WINTER ver.~ DAY3
創業者のためのお金と銀行の使い方を知る!
ひがしひろしま創業塾2023~WINTER ver.~
3日目は、東広島市での特定創業等支援事業でもお世話になっている、呉信用金庫営業統括本部地域貢献部松川 昌司さんと藤岡 宏二さんを講師にお迎えし、
創業者のためのお金と銀行の使い方を知る!と題しまして、
「金融機関(銀行・信用金庫)の仕組みについて」、「事業計画・収支計画・資金計画・資金調達」について学ぶ講義となりました。
呉信用金庫のお二人は、夏に引き続き今回の講義を引き受けていただきました!
まずは松川さんから、金融機関(銀行・信用金庫)の仕組みについてお話をいただきました。
起業をするにあたって重要となる「お金」ですが、資金調達を行うにあたって一番身近な存在が金融機関です。
金融機関の仕組みやビジネスモデルを知ることで、付き合い方を学ぶことができました。
特に地域と密接にかかわる案件が多い信用金庫では、どのように地域循環を図っていくかをしっかりと考えられているとのことです。
また、銀行の仕組みだけでなく銀行員の目線や関係づくりのお話もいただきました。
金融機関の方に事業計画を見ていただく際のポイントとして、決算書でも純粋に売上高だけでなく、利益、資産や負債、純資産などいろいろな個所を見ており、その中でも貸借対照表から気になる部分をピックアップしていただきました。
金融機関の職員さんは皆協力的ですが、その中でも特に良いと思われる銀行員の方と関係を築くことが大事です。銀行はお金を借りるだけでなく、情報と信用があるところなので、融資がなくても出入りがある環境を作ることが重要とのことです。
~講師の松川さん~
次に藤岡さんから事業計画・資金計画・収支計画について、資金調達の手段や資金調達時のポイントについてお話をいただきました。
実際に創業計画書を埋めながら講義を進めていきました。
~講師の藤岡さん~
~創業計画・収支を埋める受講者~
〇事業計画について、誰に、何を、いくらで、どうやって提供するかを明文化し、内部的には本当に利益がでるかを知ること、外部向けには事業を理解してもらうために必要なものです。自分の経歴の整理、統計情報の調査、業種によっては許認可事項などの確認が不可欠とのことです。また自分のやりたいことの業界に関する動向を確認するために、業種別開業ガイドや業種別審査事典などの活用を考えるとよいとのことです。
〇資金計画について、計画する事業の必要な資金を整理するとともに、資金調達の方法を検討し、明確にすることが目的です。運転資金の算出根拠が明確さや、自己資金の割合の重要性を学びました。
〇収支計画について、売上高・売上原価・経費等を計算し、どの程度の利益を計上できる事業なのかチェックするもので、3から5年程度の月次の収支計画作成が理想です。
〇資金調達の手段や資金調達時のポイントについて、主な資金調達手段は融資です。融資審査のポイントとしては、資金用途(事業に必要な資金かどうか、資金計画の妥当性)、返済能力(利益を計上して返済原資や生活費を生み出せるかどうか)、計画の妥当性(事業計画の妥当性、一貫性があるか、携わる事業の経験の有無)などが挙げられておりました。
その他資金調達方法としては創業支援の補助金の他、クラウドファンディングなどがあります。
~収支計画について代表者が発表しました~
【創業等支援事業】
「ひがしひろしま創業塾」は産業競争力強化法に基づく特定創業等支援事業です。
全講義出席された方は、東広島市が発行する証明書により、東広島市内で会社を
設立する際の登録免許税の軽減措置や創業関連保証枠の拡充などの特例を受けることができます。