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産学連携を身近なものに~ファミリービジネスのための産学連携

3回シリーズ!新たな産学連携のカタチ
第1回「産学連携を身近なものに~ファミリービジネスのための産学連携」を開催しました。

10月30日(日)に東広島市産学金官連携推進協議会が主催するイベントがミライノ+で開催されました。

東広島市産学金官連携推進協議会は、平成20年度から活動を開始し、東広島市における産学金官連携の推進するため、地域の産業振興及び経済発展に寄与する活動に取り組んでいる団体です。
そんな本市の産学金官連携を推進するために、開催したイベントです!!

大学との連携というワードから感じる企業側の印象として、「大きな企業はやっているんだろうけれど、わが社は関係ないよな…」と感じられる方が多いと思います。
しかし問題解決の手段の一つとして、大学連携を身近に感じてほしいという思いをこめて、実際に中小企業の二代目、三代目の経営者をお招きし、種々のシーズを保有する大学等と連携することで、新たな新製品・新規事業を創造していくプロセスについてホンネで語っていただきました!

※イベントのファシリテーターは合同会社イキナセカイ 神戸大学客員教授の安川幸男氏にお願いしました。

ゲスト登壇者に 佐々木化学薬品株式会社 代表取締役 佐々木 智一 様
山科精器株式会社 常務取締役 保坂 誠 様
コーディネーター神戸大学バリュースクール教授 坂井 貴行 先生
にお話をいただきました。

 

神戸大学バリュースクール教授 坂井 貴行 先生
これまでに2800件以上の大学の科学技術による新事業創出に取り組んだ実績をもたれており、
主に関西、四国にて活動されている経験をもとに産学連携で新事業に挑戦しようというテーマでお話をいただきました。
金融機関、TLOと連携して、企業や大学との間を巧みに調整されるコーディネーターとして活躍されております。
事例紹介のなかで、瓦屋、サッシ屋、そうじ屋、ラーメン屋などいろいろな業種が出てきており、会場では驚きの声が上がっておりました。
「心配はいらない。大学は敷居が高くなく、使えるシーズもたくさんある!」と力強く答えていらっしゃいました。
※神戸大学バリュースクールの坂井先生。このイベントの中で何度もキーマンとして名前が挙がっておりました。

佐々木化学薬品株式会社 代表取締役 佐々木 智一 様
もともとは、薬品問屋である佐々木化学薬品株式会社ですが、仲介業が下火になっていく中、
問屋から研究開発型企業へ変革していくことで価値を生み出す企業へと転換を決められました。
大手企業では研究所があるなかで、そういった施設がない中小企業であるからこそ大学連携の道を選ばれたとのことです。
薬品問屋×ものづくり×マーケティングを考えて、主に関西圏の大学と連携を始められました。講演の中では製品開発だけでなく、検査などいろいろな場面で技術を活かされているお話をいただきました。

産学連携で大事なことは
・経営者として何がしたいのかであり、産学連携を手段としてとらえ目的化しないこと。
・坂井先生のように優秀な産学コーディネーターがいること。
・経営者としての人材確保などを通じたコミットメント
今後も社員一人一人の価値を無限に発揮できる企業づくりを目指されておるとのことでした。
※佐々木化学薬品株式会社の佐々木代表取締役。産学連携のことはもちろん、社員の皆様に対する熱い思いを語っておられました。

山科精器株式会社 常務取締役 保坂 誠 様
車や船の金属の部品を切削加工することを主とされているいわゆる機械メーカーの山科精器株式会社ですが、
産学連携を通じてメディカル製品の開発にも取り組まれております。
車産業でいえばEV化に向けた動きのなかエンジン部品向けの加工機を作っているといったリスクや、アジア諸外国に圧されている船舶業などだけでなく、他業種への展開を考えられたとのことです。
また滋賀県での医療機器産業の新興を推進されていたということもあり、メディカル事業への展開が加速していったとのことです。
産学連携を活用した連携事例をご紹介いただきました。そのなかでは成功した事例だけでなく、販売に至らなかった事例も話されており、世に出ていない様々なチャレンジを教えていただきました。

産学連携で大事なことは
・大学と企業が求めているものは違っており、大学ではやはり論文も大事、企業では臨床的価値は不可欠であるので、そこを調整いただく目利き人材、コーディネーターがいること。
・会社的な理解と協力、スタッフの人材育成、モチベーション向上やリクルーティング
などを挙げておられました。

※山科精器株式会社の保坂常務取締役。産学連携に必要な会社の協力について事例を挙げてお話いただきました。

 

その後の座談会では、大学連携をしていくうえで大事なことを本音で語っていただきました。
小規模事業者や支援機関の皆さんからの質問がどんどんでてきて、ひとつひとつ体験談を踏まえてお応えいただきました。
参加者のみなさんも産学連携を身近に感じていただいた内容の濃い時間となりました!

※イベント後半の座談会では、活発な質疑応答が行われておりました!

 

開催概要

テーマ産学連携を身近なものに~ファミリービジネスのための産学連携
日時2022年10月30日(日)~
場所東広島イノベーションラボミライノ+
定員20名
対象者東広島市及び周辺に拠点を持つ事業者
産学金官連携に携わる方
参加費無料
注意事項当日の活動の様子をSNSやHPに掲載させていただくことがあります。
不都合のある方はお申し出ください。
申込みについて

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