大嶋憲人OOSHIMA KENTO

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【円陣プレイヤー紹介記事】 円陣プレーヤー 大嶋憲人さん

【円陣プレイヤー紹介記事】 円陣プレーヤー 大嶋憲人さん

~レモ兄として、東広島の生産者と生活者の心をつなぎたい理由~

農産物流通プラットホーム「ふるマル」を活用して、地域の生産者に光を当てファンを増やし、
健全な一次産業を子供たちの世代に繋ぐことを目指して奮闘している円陣プレイヤーの大嶋憲人。

「レモ兄」として、レモンの帽子をかぶり、真黄色のつなぎを着て、寒い中でも露店で東広島の農産物を販売している。
大嶋憲人をここまで覚悟させたものは何なのか。本記事では、円陣プレイヤー大嶋憲人の本音を掘り下げてみたいと思う。

【大嶋憲人の略歴】

東京都生まれ。明治大学農学部卒。野菜ソムリエ。
現在、(株)アンドピリオド 常務取締役。
※ (株)アンドピリオドとは、広島県大崎上島の一次産業に関わる販路開拓支援を行う会社。

【大嶋憲人が農業にどっぷりハマった理由】

始まりは高校時代。
コンビニのチルドうどんのゼラチンスープが加熱すると液体になることに驚き、食品に興味を持つ。
次第に、食の中に驚きと感動を生む仕事につきたいと思うようになる。

大学卒業後、念願叶って食品メーカーに就職するも小売り相手の仕事だったため、生産者側を見てみたくなり、
農家や漁業などのプロモーション、情報発信をする会社に転職する。
そして生産現場で生産者と直に接するうち、生産者の人となり、泥臭さ、かっこよさを知り、
それを知らない都会の人に伝えたい、生産者と生活者の架け橋となるような仕事をしたいと考えるようになったそうだ。

【大嶋憲人が単身、広島そして東広島に移住した理由】

やりがいを感じる仕事だったが、自由度が低いため転職を考えていた大嶋。
東京と、縁のある広島のニ拠点での仕事を思い描いていた。
そこで一度広島をきちんと見てみたいと思い、車中泊二ヶ月で広島県内100件ほどの農家を周って飛び込み取材を試みる。

突然の飛び込み取材にもかかわらず、想像以上に農家の方が快く受け入れて下さり、ときには食事までもご馳走してくださった。
広島は、北は豪雪地帯でりんごが穫れ、南は温暖でみかんが穫れる。この幅の広さが魅力で、いろいろな農家と関わることができる。

2024年4月、ついに大嶋は広島一本での仕事を決意し、広島県の中心付近に位置し、
また学生とのコンタクトが取りやすい東広島に移住することを決めたのである。

【大嶋憲人は円陣で何をしたいのか】

東広島の生産者と生活者の”心の距離を近づけたい”
その覚悟を決めた大嶋は、地域の人とつながり、溶け込み、そしてファンを作るために、
地域を巻き込む前提のプログラム「円陣」に魅力を感じてプレイヤーとなった。

現在、円陣プロジェクトでは、東広島の生産物の販売業者「レモ兄商店」の開店に向け邁進中である。
この「レモ兄商店」は、東広島の生産者と生活者を結ぶ令和版卸問屋として地元配送や手売りはもちろん、
SNSやECサイトを駆使して全国へお届けする商店を目指しているそうだ。

〜ところで、なぜ「レモ兄」なのか?〜

ここで一番気になる疑問を大嶋にぶつけてみた。

目に留まって覚えてもらえるようにとキャラを考えたところ、大好きなレモンになったとのこと。
思ったよりも直球だった。

レモンは不思議な果物である。
飲食店ではとても身近に使われているにもかかわらず、家庭で使う機会は少なく品種も知られていない。
広島は、国産レモンの半分を生産しているのに全国にはあまり知られていない。

国産レモンは酸味もまろやかでコクがあり、皮まで使えるのにもったいない!
産地直送で、より美味しいレモンを広げていきたい!
そんな思いを込めて、「レモン兄さん」→「レモ兄」と親しみやすく、呼びやすい名前をつけた。

【レモ兄が現在進行中のこと】

農家が一番うれしいことは、作った農産物が売れることだ。
そのために自分ができる事を考えたら、露店販売が最も始めやすかったので、まずは始めてみた。

大好きなレモンを売る。
試食販売で、”めっちゃおいしい!”と鮮度や味に共感してもらえた時、この上なく嬉しい。
そして、販売を続けることで、自分に対する農家さんの”ありがとう”の濃さが変わった。
この仕事には価値がある!と思った瞬間であった。

【レモ兄のこれから…】

東広島は南北に長くその幅の広さが魅力で、いろいろな農家と関わることができる。
まさに、生産者と生活者の「心の距離」が縮めやすい場所だと感じている。
これからも、現場で自分が感じた「おもしれー!うまい!」を伝えたい、感じてほしい、
そして、消費者が地元の食品、食材に誇りを持って欲しい!

その想いを強く胸に、まだまだレモン色のつなぎと帽子で、露店販売を続けていく。
いつか皆さんが、道でレモンを売っているレモ兄を見つけたら、是非応援してほしいと強く感じた。

 

【編集後記】

大嶋さんとは同じ東京出身であり、またルーツが同じ福島にあることから、最初からなごやかな雰囲気での取材でした。
取材前に大嶋さんのイベントに参加し、現地で生産者と共に体験することの面白さ、美味しさを満喫してもおりました。
そのためか「そうそう! そうなんですか⁈」など話が盛り上がり、瞬く間に取材時間が過ぎて行きます。

絶対大変なことがあったはずなのに、そんなことはおくびにも出さない大嶋さん。
「心折れましたー」と言いながら笑ってる。「折れてないじゃないですか」と突っ込む私…
レモ兄ファン第一号となった私がそこにいました。取材させていただき、ありがとうございました。

(追伸)
現在「レモ兄商店」の仕事を加速させるために、東広島産食品、食材を全国に発送する簡単な拠点を作る計画を立て、
豊栄付近の空き家を改装する費用としてクラウドファンディングを準備中です。
https://camp-fire.jp/projects/817258/view

ぜひ応援よろしくお願いいたします!

(取材:子レモン山口恵美子)

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